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[東京 4日 ロイター] 日本格付研究所(JCR)は3日付リポートで、原子力損害賠償支援機構法案の成立に関連して、東京電力<9501.T>格付け(長期優先債務格付けA+/ネガティブ)に不確実な要素が多く残っていると指摘した。
福島第1原子力発電所事故の損害賠償のための「原子力損害賠償支援機構法」(機構法)が3日の参議院で可決・成立した。機構法成立の前提の一つであった原子力事業者を債務超過にさせないとする閣議決定の効力がなくなったとはいえ、国が一定の責任を負うことを明記した法案はこの趣旨を体現化したものとJCRは評価している。しかし、損害賠償額の全容が見えず、原子力政策の軸足が定まらない中で政府・当社・他の原子力事業者との間の負担のあり方などの詳細設計は先送りされ、機構の実効性が見通しづらいとしている。
JCRでは今後について、1)福島第1の事態収束が概ね工程表どおりの進捗を示すかは不透明であること、2)当社に対する機構や金融機関の支援等を見定めていく必要があること、3)原子力政策や原賠法の見直しが東電信用力に及ぼす影響が未知数であること──などから不確実な要素が多く残っているとして、これらの動向を見定めていく方針。
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【北京】中国人民銀行(中央銀行)の周総裁は3日、米国の債務問題について初めて論評し、デフォルトを回避できる債務上限引き上げ法の成立を歓迎したが、その一方で、債務問題で「責任ある措置」を取るよう米国に求めるとともに、ドル建て準備の投資分散化を続けることを約束した。
中国の国営メディアはこの日も、米国の債務問題を批判。また、中国の複数の格付け会社は米国国債の格付けを引き下げた。
周総裁は人民銀行のサイトに掲載した声明で、米国債市場の変動が全ての国際通貨システムの安定に影響し、「世界経済の回復の重荷になる」可能性があると警告した。その上で、「自分たち自身、および世界全体のために」債務問題にさらに対処するよう米国の政治家に要求した。総裁は、動向を注視しつつ、外貨準備の投資分散とリスク強化に引き続き努めるとしている。
ここ数週間の債務上限をめぐる米国での混乱は、中国の過度のドル依存をめぐる以前からの懸念を強めた。中国は最大の対米債権国であると同時に、最大の外貨準備保有国で、その額は3兆2000億ドル(246兆円)に上る。また、こうした事態は、中国にとっては米国債などのドル資産以外の投資先が限られていることも示している。
国営新華社通信は3日、債務上限の引き上げだけでは米国の債務爆弾の信管をいつまでも外せず、この信管が1インチ長くなって爆発がその分遅くなるだけだ、との厳しい評論を配信した。同通信は、米国は財政均衡化に向けた措置を取らなければならず、そうしなければ米国の信頼は損なわれると警告した。
格付け会社「大公国際資信評価」は、債務上限引き上げによっても米国の国家債務が経済全般の成長と財政収入の伸びを上回るペースで拡大するという事実に変わりはないとして、米国債の格付けをこれまでの「Aプラス」から「A」に引き下げた。アウトルックは「ネガティブ」。
同社はこの1年間、外国政府の信用度についての判定で物議を醸して注目されるようになった。ただ、中国政府やその他の大手投資家が同社の見方に基づいて投資判断をしているとの証拠はない。同社は今回の格下げよりも前に、米国は中国よりもリスクの高い借り手だとの判断を示している。
中国の当局者は何年も前から、外貨準備の投資分散の必要性について話しているが、アナリストによると、少なくともその3分の2は米国債を中心とするドル資産に投じられている。(中国の外貨投資の内訳は極秘とされている)。しかし、投資分散の努力がどの程度まで具体化されているのかは明らかではない。日本の最近の統計によると、中国は日本国債の購入を増やしており、一方で中国当局者は欧州諸国の国債を買い増していると述べている。
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